こんにちは、ポチです。
このブログでは株主優待の取得状況を紹介しているのですが、そもそも株主優待とはどうすれば取得できるのでしょうか?
今回の記事では、株主優待や配当の権利を得るための条件について、簡単にご説明します。
私達が株を購入した場合、その企業の株主として名簿に記載されることになります。しかし、無条件で優待を受けられるわけではありません。
優待の権利を得るためには、株主としての権利が確定する「権利確定日」時点で株主名簿に記載されている必要があるのです。
この権利確定日は企業ごとに定められており、多くの場合は事業年度末・上半期末で半年ごとに分かれています。
最も多いパターンは3月期と9月期の組み合わせで、この場合の権利確定日はほとんどが3月31日と9月30日となっています。
では、3月31日当日に株を購入した場合、3月優待の権利を得られるでしょうか?
この場合は残念ながら、3月の優待を受けることはできなくなってしまいます。
実は、権利確定日に名簿に記載されているためには、3営業日前までに株を保有している必要があります。
この日を「権利付き最終日」と呼び、権利付き最終日までに株を保有していることで、権利確定日に株主名簿に記載されることとなり、結果優待・配当を得ることができるようになるのです。
例えば2018年3月のカレンダーは、このような形になります。
権利確定日が土日である場合は金曜日に繰り上がるため、権利確定日は30日です。
そこから3営業日遡った27日が権利付き最終日となるので、27日に株を保有していれば権利を得ることができます。
権利を得てしまえば権利確定日に株を保有している必要はないため、翌日28日は「株を売っても良い日」となります。
この、権利付き最終日の翌日のことを「権利落ち日」と呼び、優待銘柄の多くが売られることになります。
これは2018年6月優待の某銘柄の株価なのですが、権利落ち日である6月27日に大幅に下落をしていることがわかります。
現物で株を保有する場合、この下落リスクを考えておかなければなりません。
下落分がなかなか元に戻らず、塩漬けとなり資金が拘束され、翌月の取引用の資金が足りない…。なんてことになると本末転倒ですよね。
では、優待を受け取っているトレーダーの方々は、全員がこのリスクを受け入れて毎月ハラハラしているのでしょうか。
実は、このリスクをほとんどゼロにできる「クロス取引」という取引方法があり、優待狙いのトレーダーの多くはクロス取引を実践しているのです。
というわけで、次回の記事ではこのクロス取引の方法、メリットデメリットなどを紹介していきます。
ちなみに、信用取引で買い建てした場合、優待を受け取る権利はありません。(配当は貰えます)
信用取引をするための資金は証券会社等から融資されている状態になるため、残念ながら株主名簿に乗らなくなってしまいます。
優待・配当を狙う場合は、必ず現物で、権利付き最終日までに、株を保有するようにしましょう。
サエキさんと共に優待クロスを楽しんでいるにわかトレーダー
コメント
[…] 前回の記事では、株主優待・配当を取得する方法と、権利落ち日の株価の下落リスクについてご説明しました。 […]
by 株主優待取得のリスクをゼロに!クロス取引とは | 20代金融OLの佐伯さんがお金の話をするブログ 2018年7月2日 12:25 AM